三越屋へ。「地域密着」という言葉が広まる前から、地域密着だった【練馬・土支田】

練馬区土支田にある、お好み焼き・もんじゃのお店「三越屋」。

外から見ると、昔ながらの町のお好み焼き屋さんです。

でも、中に入ると少し印象が変わりました。

店内が、とてもピカピカ。掘りごたつ完備。

そして、お店の方と話しているうちに、もっと面白いことに気づきました。

地元の野菜を使う。
地元の家族が食べに来る。
地元のサッカーチームが祝勝会をする。
子どもたちにも、もんじゃの焼き方を丁寧に教える。

今なら、こういうお店を「地域密着」と呼ぶのでしょう。

でも三越屋は、

「地域密着」という言葉が広まる前から、地域密着のスタイルだった。

そんなお店でした。

約25年前から、オタフクソース

お店の方によると、三越屋では創業した約25年前からオタフクソースを使っているそうです。

当時は東京支社も営業担当もいなかった、と教えてくれました。

でも、「昔から使っています」で終わらないのが、このお店の面白いところ。

今でもオタフクソースが開催する講習会などに参加して、もんじゃについて学んでいるそうです。

そして、そこで学んだことを今度はお客さんに教えてくれる。

昔ながらのお店だけど、昔のままではない。

甥っ子にも、僕にも教えてくれた

僕も一つ、教えてもらいました。

もんじゃのヘラの持ち方です。

僕はずっと、手の甲を下にした逆手のような持ち方をしていました。

教えてもらったのは、自転車のハンドルを握るように、手の甲を上にする持ち方。

一緒に行った甥っ子にも、もんじゃの焼き方を丁寧に教えてくれました。

料理を注文して、食べて、帰る。

それだけではありません。

知っている人が、知らない人に教える。

そんなやり取りまで含めて、三越屋で過ごす時間なんだと思います。

野菜も、お客さんも地元から

使っている野菜について聞くと、地元で採れた野菜をたくさん使っているそうです。

さらに、自宅の菜園で育てた野菜を使うこともあるとのこと。

そして三越屋を利用するのも、地元の人たち。

ご家族連れはもちろん、地元のサッカーチームが祝勝会で利用することもあるそうです。

地元で採れた野菜が鉄板にのる。

その鉄板を、地元の家族や子どもたちが囲む。

サッカーの試合に勝った日には、みんなでここに集まる。

それを「地域貢献」と大きく掲げて始めたわけではない。

ただ、ずっとそうやって商売をしてきた。

それが結果として、三越屋を「地元の店」にしているのだと思います。

店内は令和。でも、残っているものがある

昔ながらの外観。

長年使っているオタフクソース。

ここだけを見ると、「昭和レトロなお店」と紹介したくなります。

でも、少し違いました。

店内はピカピカです。

そして、今も講習会へ行って学び続けている。

昔の状態を、そのまま保存しているわけではありません。

変えるものは変える。
残すものは残す。

そして残っているものは、「昭和」という時代そのものではない気がしました。

相手を見て、少し手を差し伸べる。

知っていることを、次の人に伝える。

近くで採れたものを、近くの人たちで食べる。

子どもにも、大人にも丁寧に接する。

それは昭和のサービスというより、

日本人が昔から大切にしてきた、人を思う心そのものなのかもしれません。

初めて行く人へ。三越屋のメニュー

初めて行くと、「何を頼もう?」と迷うと思います。

お好み焼きは、しょうが玉・キムチ玉・ねぎ玉が各850円から。

豚玉、餅チーズ玉、豚キムチ玉などは900円。ミックス玉(エビ・イカ・豚)は1,050円、広島焼は1,300円でした。

さらに店内には、おすすめメニューも掲示されています。

もんじゃ、焼そば、鉄板焼きなど種類はかなり豊富です。

メニューには、

「迷ったらこれ!店主おすすめ」

という案内も。

初めてなら、ここから選んでみるのも良さそうです。

※価格・メニューは訪問時のものです。変更される場合があります。

練馬に、こういうお店を残したい

「地域密着」という言葉を、今はいろいろなところで見かけます。

でも、本当の地域密着って何だろう。

三越屋に来て、その答えを少し見た気がしました。

地元のものを使う。

地元の人が集まる。

子どもたちが店の人から何かを教わる。

嬉しいことがあれば、みんなでここに集まって祝う。

そして、お店自身も時代に合わせて変わり続ける。

地域密着という言葉が広まる前から、地域密着のスタイルだった。

だから三越屋は、単なる「昔ながらのお好み焼き屋さん」ではありません。

地元の店です。

こういうお店があることも、練馬という街の豊かさなのだと思います。

練馬に、こういうお店を残したい。

そのために僕らができることは、やっぱりシンプルです。

食べに行くこと。

三越屋 基本情報

店名:三越屋
住所:東京都練馬区土支田4-12-7
ジャンル:お好み焼き・もんじゃ焼き
電話:03-3978-0940

営業時間などは変更される場合があります。訪問前に最新情報をご確認ください。

※この記事は実際に訪問した際の体験をもとにしています。メニュー・価格等は訪問時点の情報です。

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