正太郎うどんは平成生まれ。それでも僕が「昭和」を感じた理由【練馬・下石神井】

練馬区下石神井にある「正太郎うどん」へ行ってきました。

白いテントに、青いうどんの暖簾。

そして出てきたのが、この一杯です。

なんだか、古きよき昭和のおうどん屋さんに来たような気分になりました。

「こういうお店、練馬に残したいな」

そんなことを思ったのですが、帰ってから歴史を調べてみると、意外なことが分かりました。

正太郎うどん、実は平成生まれ

正太郎うどんが開店したのは、2010年(平成22年)4月。

運営会社自体は1970年創業で、1973年に下石神井へ移っていますが、正太郎うどんは昭和から営業しているお店ではありません。

このお店、平成生まれだったんです。

では、なぜ僕はあんなに「昭和」を感じたのでしょう。

たぶん、その答えは建物ではありませんでした。

昭和だったのは、建物ではなく「人」だった

店主さんが、とても気さくな方でした。

いろいろ話をしてくれて、うどんの量もこちらに合わせて加減してくれました。

それでも、すごい量です。

結局、僕は全部食べ切ることができませんでした。

すると店主さんが、

「食べ切るの難しそうだね!お持ち帰りパックあげるよ」

と声をかけてくれました。

こちらからお願いしたわけではありません。

僕が食べている様子を見て、声をかけてくれたんです。

そのとき、なんとなく分かりました。

僕がこの店に感じた「昭和」は、古い建物でも、暖簾でもなかった。

目の前のお客さんを見ながら商売をする。

そこだったんだと思います。

平成に開店した店に、昭和を生き抜いた店主さんの魂が宿っていた。

これぞ、レトロ。

一度休んでも、戻ってきた正太郎うどん

正太郎うどんの歴史を調べていると、もう一つ印象的な話がありました。

一時期、約1年間お店を休んでいます。

運営会社によると、休業中にはお客さんから電話やメールが多数届き、その声にも励まされながら再開の準備を進め、2023年2月に営業を再開しました。

さらに、正太郎うどんでうどん作りを学び、青梅で独立した人もいます。

「戻ってきてほしい」と待つ人がいて、その味を別の街へ受け継ぐ人までいる。

長く愛される店には、ちゃんと理由があるんですね。

初めて行くなら「量」には注意

ここからは、これから行く人へ。

正太郎うどんは、とにかく量があります。

今回は店主さんに量を加減してもらいましたが、それでも僕は食べ切れませんでした。

量が心配な人は、注文するときに相談してみるのがよさそうです。

僕の場合は、残った分を持ち帰るためのパックもいただけました。

※2026年8月訪問時の体験です。

車でも行けました

今回は車で訪問しました。

2026年8月の訪問時は、お店の隣にある提携駐車場を利用し、サービスを受けて無料になりました。

駐車サービスは変更される可能性もあるため、利用するときは店頭で確認してください。

練馬に、こういうお店を残したい

新しいお店ができる。

街が便利になる。

もちろん、それも嬉しい。

でも、街には新しさや便利さだけでは測れないものもあります。

話好きの店主さんがいて、お客さんを見ながらうどんの量を加減してくれて、食べ切れなければ持ち帰りパックを差し出してくれる。

正太郎うどんが平成生まれだと知って、むしろ僕は納得しました。

昭和レトロとは、何年に建ったかではないのかもしれません。

人と人との距離が、ちょっと近いこと。

そんな商売のあり方が、今も残っていること。

練馬に、こういうお店を残したい。

そのために僕らができることは、案外シンプルなのかもしれません。

食べに行くこと。

また、お腹を空かせて行こうと思います。

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