「練馬」の名前の由来は?実は定説がなかった。練馬図書館で4つの説を発見

「練馬って、なんで練馬っていうんだろう?」
普段は当たり前すぎて、あまり考えたことがありません。
でもよく見ると、ちょっと不思議な名前です。

「練る」に「馬」。

馬を練る?
昔、この辺りに馬がたくさんいた?
そんな疑問を持ちながら練馬図書館を歩いていたところ、「ねりま」という地名の由来を紹介する資料を見つけました。
読んでみると、意外なことが書かれていました。

「練馬」という名前の由来には、定説がありません。

しかも、ひとつやふたつではなく、主に4つの説があります。

① 赤土を練った場所だった説

まずは「土」から生まれたという説です。

練馬周辺には、関東ローム層と呼ばれる赤土が広がっています。
この赤土を練ったところを「ねり場」と呼んだことから、「ねりま」になったのではないかという説です。
「練馬」の「練」という漢字にもつながりそうで、なんとなく納得したくなります。

でも、これだけではありません。

② 石神井川の「根沼」から生まれた説

次は、水にまつわる説。

石神井川流域にはかつて低地があり、その奥まったところに「沼」が多くあったとされています。
こうした場所を**「根沼(ねぬま)」**と呼び、

ねぬま → ねりま

へと変化したのではないか、という説です。

現在の練馬からは少し想像しにくいですが、地名には昔の地形が残っていることがあります。
もしこの説が正しければ、「練馬」という二文字の奥に、昔の石神井川周辺の風景が隠れていることになります。

③ 奈良時代の「のりぬま」説

さらに時代をさかのぼります。

奈良時代、武蔵国に**「のりぬま」という宿駅があった**とする説があります。
その「のりぬま」という呼び方が長い年月のなかで変化して、「ねりま」になったのではないかというものです。
練馬という名前のルーツが奈良時代までつながっているとしたら、かなり壮大な話です。
ただし、これもあくまで諸説のひとつ。
まだ決着はついていません。

④ 馬を「ねる」から練馬になった説

そして、一番「練馬」という漢字から想像しやすいのが、この説です。

中世、この地域を治めていた豊島氏の家臣に馬術の名人がおり、馬を馴らすことを「ねる」といったことから、「ねりま」という地名につながったのではないかという説です。
ここで、ようやく「馬」が登場しました。
「練馬」という漢字だけを見ると、この説が正解のようにも感じます。

しかし、練馬図書館にあった資料にも、

「などの諸説があり、定説はありません。」

とはっきり書かれていました。

結局、「練馬」の由来は分からない

赤土を練った「ねり場」。

石神井川周辺の「根沼」。

奈良時代の「のりぬま」。

そして、馬を馴らす「ねる」。

4つを並べてみても、現在のところ「これが正解」とはいえません。

でも、むしろそこが面白いところ。

私たちは毎日のように「練馬駅」「練馬区」「練馬○○」という名前を目にしています。

これほど身近な「練馬」という名前なのに、その始まりには今も謎が残っています。

街を歩いているだけでは気づかなかった練馬の話。

今回は、練馬図書館の本棚を歩いていたところから見つかりました。

図書館って、こういう発見があるから面白いですね。


出典・参考
練馬図書館館内資料「『ねりま』という地名の由来は」
練馬区公式ホームページ「区名の由来」

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