練馬区三原台に、「Ichigo Tokyo(イチゴ トーキョー)」という場所があります。
いちごのジェラートや、米粉を使ったバウムクーヘンを製造・販売する、農園直営のお店です。
2026年9月14日に正式オープンします。
でも、調べていくうちに気になったのは、スイーツではありませんでした。
この農家、1835年から練馬で農業を続けています。

始まりは1835年。まだ江戸時代でした
Ichigo Tokyoを手がけるのは、「東京のいちご畑 加藤農園」。
農業を始めたのは1835年(天保6年)。
江戸時代から現在まで、10代にわたって練馬で農業を続けてきた農家です。
今では住宅が立ち並ぶ練馬区。
その中で200年近く農業を続けてきたことを考えると、見えてくる景色が少し変わります。
そして現在、加藤農園がつくっているものの一つが、いちごです。
東京だからできる「完熟いちご」
加藤農園の特徴の一つが、「あまどりいちご」。
いちごを樹の上で真っ赤になるまで完熟させてから収穫します。
完熟したいちごは傷みやすいため、一般的な市場流通には向きません。
でも、ここは東京。
大きな消費地がすぐそばにあります。
農園で完熟するまで待ち、収穫して、直売する。
「東京で農業をすること」が、弱みではなく強みに変わっています。
練馬のいちごが、世界へ
さらに驚いたのは、その先です。
加藤農園のいちごは現在、アメリカ、シンガポール、香港など海外にも輸出されています。
そして2026年3月。
来日したフランスのマクロン大統領夫妻を迎えた晩餐会にも、加藤農園のいちごが並びました。
練馬の住宅街で育ったいちごが、世界へ。
ここまで来ると、「東京に残っている農園」という見方だけでは足りない気がしてきます。
そして「Ichigo Tokyo」へ
そんな加藤農園が始める新しい挑戦が、Ichigo Tokyoです。
農園で収穫した完熟いちごと、本場イタリアでジェラートを製造した経験を持つシェフの技術を掛け合わせたジェラート。
さらに、米粉を使ったグルテンフリーのバウムクーヘンなども製造・販売します。
実は正式オープンより前からテスト営業を行っており、8月にはジェラートを販売。9月10日からは新作バウムクーヘンの販売も始まっています。
では、なぜ名前が「Ichigo Nerima」ではなく、
「Ichigo Tokyo」
なのでしょうか。
加藤農園は、その理由について、
「東京でこれからも農業を続けていくからには、世界に羽ばたく価値を提供したい」
という思いを明らかにしています。
この言葉を知ると、「Tokyo」という名前の見え方が変わります。
農地を残す。その先へ。
東京23区で農業を続ける。
それは単に、昔からある畑をそのまま残すことだけではないのかもしれません。
育てる。
直売する。
加工する。
ブランドにする。
そして、世界へ届ける。
1835年から続いてきた農業を、2026年の形につくり直す。
Ichigo Tokyoから感じるのは、そんな挑戦です。
東京から農業がなくなる未来ではなく、
東京だからできる農業へ。
三原台で始まったIchigo Tokyoは、その一つの答えなのかもしれません。
Ichigo Tokyo 基本情報
2026年9月14日正式オープン。所在地は東京都練馬区三原台3-7-9。営業時間は10:00〜17:30(L.O.17:00)、水曜定休です。
石神井公園駅・大泉学園駅からそれぞれ徒歩約16分。石神井公園駅からはバスでもアクセスでき、駐車場25台があります。



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